展覧会案内イケムラレイコ 土と星 Our Planet

イケムラレイコ

土と星 Our Planet


イケムラレイコ《うねりの春》
2018年 作家蔵



国立新美術館 企画展示室1E

東京都港区六本木7-22-2
tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年1月18日(金)~2019年4月1日(月)
※火曜休館
10:00~18:00
※金曜・土曜は20:00まで
※いずれも入場は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般1,000円 大学生500円
※前売・団体割引等あり

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長くヨーロッパを拠点に活動し、国際的にも高い評価を得ているイケムラレイコの大規模な個展が開催される。

1970年代にスペインにわたり、美術を学び始めたイケムラは、その後スイスで現代美術家としての活動を本格的に開始し、1980年代前半からはドイツを拠点に活躍してきた。

絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真、映像といったあらゆるメディアを駆使し、生成と変化の諸相を、潜在的な可能性までをも含めて表現しているイケムラ。少女や夢幻の像、幻想的なハイブリッドな生きものたち、人や動物と一体化した風景など、独特の多義的なヴィジョンは、イメージからイメージへと、軽やかにそのあらわれを変えていく。そこには、生きている私たち、生まれいずるすべてのものたちの存在の多様性を、あるがままに受け入れようとするイケムラの強靭な思想が感じられる。ときにユーモラスで、ときに慈愛にあふれ、ときに悲壮な、慎ましげで内省的な作品たちは、まさにこの点において、閉塞感を増している今日の社会情勢に対する鋭い批評でもあろう。

近年イケムラは、40年にもわたる芸術的探求を経て、始原の物語を神話的スケールでつむぎ出そうとする大画面の山水画に取り組んでいる。最新作《うねりの春》は、生命の高揚を感じさせる春のモティーフにふさわしく、明るく暖かい色彩をベースにしており、大きな空間いっぱいに広がる風景画と、身も心も一体化する体験を楽しむことができるだろう。

2000平米の展示室と野外展示場を使い、初期のドローイングと絵画から最新作まで、約210点の作品を16のインスタレーションとして紹介する本展。イケムラが見てきた、そして今まさに見ようとしている総合的な景色と世界観を、共有することができる好機となろう。