展覧会案内小沢剛 不完全—パラレルな美術史

小沢剛 不完全
—パラレルな美術史

小沢剛《不完全》2017年
(展示風景:「東京藝術大学130周年記念 藝大茶会それゆえに」、
東京藝術大学大石膏室)

千葉市美術館

千葉県千葉市中央区中央3-10-8
tel.043-221-2311
2018年1月6日(土)〜2018年2月25日(日)
※2/5休館
10:00~18:00
※金曜・土曜は20:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般1,200円 大学生700円 小・中学生、高校生無料
※前売り入場券、市内在住65歳以上割引、団体割引あり

特設WEBサイト:http://www.imperfection.info/

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現代アーティスト小沢剛(1965—)は、自らの周りや美術の歴史などから様々な事象を拾い上げ、笑いを誘うユーモアと鋭い分析的視点を備えた作品に仕立て上げてきた。本展では、新作インスタレーションを筆頭に、小沢が日本美術史からテーマを得て制作した作品を中心に展示する。

新作インスタレーションのテーマとして選ばれた「石膏像/石膏デッサン」は、既にヨーロッパでは廃れてしまっているアカデミズム期の教育法が、日本では明治初頭に移入されて以来、今なお美術教育の教材として存在している姿を表現している。また、今回展示される他の作品も、日本美術史から拾い上げたこうした断層に光をあてている。それらはまさに、小沢が生み出した「パラレルな美術史」と言えるだろう。

展覧会のタイトルとして選ばれた「不完全」とは、明治時代に活躍した美術史家であり東京美術学校(現・東京藝術大学)の初代校長である岡倉天心(覚三)の著書『茶の本』に頻出する言葉だ。「不完全」とは完全に対するネガティブな言葉ではなく、完全を目指す途上に立つ、限りなく豊かでやさしい意味を持つ。

本展は小沢にとって、関東で開催される久々の大規模個展となる。そのユニークな作品世界に触れてみるのはいかがだろう。