展覧会案内奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド

奇想の系譜展

江戸絵画ミラクルワールド


鈴木其一 《百鳥百獣図》 絹本着色
双幅 各138.0×70.7cm 天保14年(1843)
米国・キャサリン&トーマス・エドソンコレクション




東京都美術館 企画展示室

東京都台東区上野公園8-36
tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年2月9日(土)~2019年4月7日(日)
※月曜、2/12(火)休室。ただし、2/11(月・祝)、4/1(月)は開室
9:30〜17:30
※金曜、3/23(土)・30(土)、4/6(土)は20:00まで
※いずれも入室は閉室の30分前まで
観覧料(当日): 一般1,600円 大学生・専門学校生1,300円 高校生800円 65歳以上1,000円
※新・北斎×奇想の系譜セット券・グッズセット券・前売団体割引等あり

特設WEBサイト:https://kisou2019.jp

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美術史家・辻惟雄氏(1932~)が、今から半世紀近く前の1970年に著した『奇想の系譜』。そこに紹介されたのは、それまでまとまって書籍や展覧会で紹介されたことがない、因襲の殻を打ち破り意表を突く、自由で斬新な発想で、非日常的な世界に誘われる絵画の数々だった。

それから半世紀近くたった現在では、かつては江戸時代絵画史の傍流とされてきた画家たちが、その現代に通じる革新性によって熱狂的ともいえる人気を集めている。

本展では『奇想の系譜』で取り上げられた6名の画家、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の他に白隠慧鶴、鈴木其一を加え、それぞれの系譜をたどっていく試みだ。

会場では今回新発見や初公開の作品が多数紹介される。若冲《梔子雄鶏図》《鶏図押絵貼屏風》や芦雪《猿猴弄柿図》などは大きな注目を集めるだろう。また、著名なプライス・コレクションから若冲、芦雪、其一の優品が出品されるほか、米国・キャサリン&トーマス・エドソンコレクションより、其一の《百鳥百獣図》が初の里帰りを果たす。

現代の視点を通じて、発信される新たな「奇想の系譜」。豊かな想像力、奇想天外な発想に満ちた江戸絵画の新たな魅力に改めて触れてみたい。