展覧会案内サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品

サントリー美術館コレクション展
名品ときたま迷品


鞠・鞠挟 一組 江戸時代 18~19世紀
サントリー美術館蔵
【通期展示】

サントリー美術館

東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
tel.03-3479-8600
2024年4月17日(水)~2024年6月16日(日)
※作品保護のため、会期中展示替あり
※火曜休館。ただし6/11は18:00まで開館
10:00~18:00
※金曜および4/27(土)、28(日)、5/2(土)〜5(日・祝)、6/15(土)は20:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
入館料(当日):一般1,500円 大学・高校生1,000円 中学生以下無料
※前売・団体割引などあり

WEBサイト:
https://www.suntory.co.jp/sma/

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「メイヒン」と聞いてまず思い浮かべるのは、国宝や重要文化財に指定され、その芸術的な価値の高さを誰もが認めるような「名品」ではないだろうか。

本展には、国宝「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」や、重要文化財「泰西王侯騎馬図屛風」をはじめとする、サントリー美術館が所蔵する計16件の国宝・重要文化財指定作品(国宝1件、重要文化財15件)が可能な限り出品される予定ではあり、それは貴重な機会ではあるのだが、しかし「メイヒン」とは、それだけにとどまらないのである。

これまでほとんど注目されず、展覧会にもあまり出品されてこなかった、知られざる「迷品」の世界もまた、同時に広がっているのだ。そしてたとえ「迷品」とされるようなものであっても、少し視点を変えるだけで、強く心を惹かれる可能性を秘めているかもしれない。そうした時、「名品」と「迷品」を分ける明確な基準はないといえるだろう。

本展では、「生活の中の美」を基本理念とするサントリー美術館コレクションの「メイヒン」たちを一堂に会し、さまざまな角度から多彩な魅力を紹介する。通常の作品解説に加えて学芸員によるマニアックな情報も用意され、作品にまつわる逸話や意外な一面が紹介される。一見しただけではわからない隠れた情報を知れば、「迷品」が「名品」になることも、「名品」が「迷品」になることもあるだろう。

目の前にある作品がどちらであるのか。造形や表現などにとどまらない視点で作品を捉え直す、画期的な展観となる。自分だけの「メイヒン」を、ぜひ探してみて欲しい。