展覧会案内創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展「名作誕生—つながる日本美術」

創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展

「名作誕生—つながる日本美術」


雪梅雄鶏図 伊藤若冲筆
江戸時代・18世紀
京都・両足院蔵



東京国立博物館 平成館

東京都台東区上野公園13-9
tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年4月13日(金)〜2018年5月27日(日)
※月曜休館。ただし4/30(月・休)は開館
9:30~17:00
※金曜・土曜は21:00まで。日曜・祝日は18:00まで
※いずれも入館は各閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般1,600円 大学生1,200円 高校生900円
中学生以下無料
※早割2枚セット券2,600円(1/31までの期間限定販売)
※前売・団体割引あり

特設WEBサイト:http://meisaku2018.jp/

→ チケットプレゼント *受付は終了しました

日本美術史上には「名作」と呼ばれる作品が数多く存在する。時代を代表する人物ゆかりの名作、伝説的な巨匠の手から生み出された名作、海を越えて日本へもたらされた名作、古典に学び新時代の美意識で生まれ変わった名作など、名作はさまざまなドラマをもって誕生し、受け継がれ、新しい名作の誕生へとつながってきた。

本展覧会では、こうした作品同士の影響関係や共通する社会背景に着目し、ジャンルや地域、時代を超えた選りすぐりの名作約120件が集結。重要文化財《伝薬師如来立像》や国宝《普賢菩薩騎象像》、国宝《聖徳太子絵伝》など奈良、平安から鎌倉時代の仏教美術に始まり、国宝《破墨山水図》、重要文化財《仙人掌群鶏図襖》、国宝《風俗図屏風(彦根屏風)》など室町から江戸時代の絵画、国宝《八橋蒔絵螺鈿硯箱》、重要文化財《初音蒔絵火取母》などの工芸、更には重要文化財《道路と土手と塀(切通之写生)》などの近代洋画までを網羅するというから期待は高まる。(※会期中、展示替えあり)

また、日本美術史上の名作を一堂に展示し、名作がどのようなつながりで誕生したのか、また巨匠たちが何と(誰と)どのようにつながって名作を生んだのかを作品を通して明らかにするという着眼点も興味深い。日本美術の「入門篇」としても、より深く美術を鑑賞する「ヒント」を見つけるきっかけとしても、大いに楽しめそうな構成だ。

副題にもあるように、本展覧会は『國華』の創刊130周年記念展でもある。美術史研究の第一線で活躍する『國華』の編輯委員と東京国立博物館研究員との競演による、会場での解説パネルや図録は、華やかな名作たちを贅沢に味わう体験の後押しをしてくれるだろう。