展覧会案内ルーベンス展─バロックの誕生

ルーベンス展

─バロックの誕生

ペーテル・パウル・ルーベンス《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》
1615-16年 油彩/板で裏打ちしたカンヴァス 37.3×26.9cm
ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション
©LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna

国立西洋美術館

東京都台東区上野公園7-7
tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年10月16日(火)〜2019年1月20日(日)
※月曜休館
9:30~17:30
※金曜・土曜は20:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般1,600円 大学生1,200円 高校生800円
※最速早割ペアチケット・特典付き前売り入場券・団体割引あり

特設WEBサイト:http://www.tbs.co.jp/rubens2018/

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ぺーテル・パウル・ルーベンスの名は、わが国では名作アニメ『フランダースの犬』によって知られている。主人公ネロ少年が一目見たいと望み続け、最終回にはその前で愛犬パトラッシュとともにこと切れる、聖母大聖堂の祭壇画の作者だ。しかし本場西洋では、ルーベンスの方が圧倒的に有名である。バロックと呼ばれる壮麗華美な美術様式が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家であり、後に「王の画家にして画家の王」と呼ばれたほどの存在だ。本展覧会はこのルーベンスを、イタリアとのかかわりに焦点をあてて紹介する。

なぜイタリアなのか?イタリアは古代美術やルネサンス美術が栄えた地であり、バロック美術の中心地もローマであった。また、当時はローマがヨーロッパの政治の中心でもあった。
フランドルのアントウェルペンで育ったルーベンスは、幼いころからイタリアに憧れを抱き、ついに1600年、彼はイタリアの土を踏み、8年間の滞在によってこの地の美術を吸収し、自らの芸術を大きく発展させた。
一方で、若い頃からきわめて有能だったルーベンスは、イタリアの若い画家たちに多大な影響を与え、バロック美術の発展に拍車をかけたと考えられる。

このように、ルーベンスとイタリア、その双方向の影響関係に焦点を当てた展覧会は本展が初。ルーベンスの作品を、古代彫刻や彼に先行する16世紀のイタリアの芸術家の作品、そして同時代以降のイタリア・バロックの芸術家たちの作品とともに展示するという試みだ。ふたつのハイライトに対する新たな眼差しのあり方は、巨匠の存在を再確認する最良の機会となりそうだ。