展覧会案内 [企画展]桜 さくら SAKURA 2018 —美術館でお花見!—
[企画展]
桜 さくら SAKURA 2018
—美術館でお花見!—
奥村土牛《醍醐》1972(昭和47)年 紙本・彩色
山種美術館
山種美術館
東京都渋谷区広尾3-12-36tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年3月10日(土)~2018年5月6日(日)
※月曜休館。ただし4/30(月)、5/1(火)は開館
10:00〜17:00
※入館は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般1,000円 大高生800円 中学生以下無料※団体割引あり
※リピーター割引、きもの割引あり
WEBサイト:http://www.yamatane-museum.jp/
→ チケットプレゼント *受付は終了しました
日本の春を象徴する桜。この桜の季節に、山種コレクションの中から、桜が描かれた作品を厳選し、一堂に公開する展覧会が6年ぶりに開催される。
爛漫と咲き誇り、やがて散りゆく桜の美しさは、古くから詩歌に詠まれ、調度や衣装などの文様に表されるとともに、絵画にも盛んに描かれてきた。桜を愛でる人々を描いた物語絵や風俗画から、奈良の吉野など、桜の名所を舞台とした名所絵や風景画、そして花が主役となる花鳥画や花卉画まで、桜はさまざまなジャンルで絵画化され、時代とともに多彩な表現が展開されてきた。
近代・現代の日本画においても、桜は重要な題材であり続けており、歴史や物語の一場面で桜を印象的に表した橋本雅邦の《児島高徳》や小林古径の《清姫》「入相桜」、江戸時代の風俗画に範をとった上村松園の《桜可里》では、過去の時代をテーマとする中で桜が効果的に用いられている。また、京都の桜を描いた奥村土牛の《醍醐》や東山魁夷の《春静》には、桜の咲く光景が描写されるだけでなく、桜に対する画家それぞれの思いまでもが映し出されている。さらに、夜桜をクローズアップして幻想的に描き出した速水御舟の《夜桜》をはじめ、桜そのものを主題とした作品では、画家の個性や美意識が反映され、日本画の表現の幅広さをみてとることができるだろう。
2018年春、山種美術館は名だたる日本画家たちによる桜の絵画で満開となる。また、山種美術館といえば、展覧会ごとに趣向がこらされた和菓子も好評だ。会場でお花見を楽しみながら、季節を満喫してはいかがだろうか。