展覧会案内 塩田千春展:魂がふるえる

塩田千春展:魂がふるえる


塩田千春 《不確かな旅》 2016年 鉄枠、赤毛糸
展示風景:「不確かな旅」 ブレイン|サザン(ベルリン)2016年
撮影:Christian Glaeser




森美術館

東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年6月20日(木)~2019年10月27日(日)
※会期中無休
10:00〜22:00
※火曜のみ17:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
観覧料(当日):一般1,800円 学生(高校・大学生)1,200円 子供(4歳—中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円


WEBサイト:
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/shiotachiharu/index.html

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ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られている。しばしば個人的な体験を出発点にしながらも、その作品はアイデンティティ、境界、存在といった普遍的な概念を問うことで世界の幅広い人々を惹きつけてきた。なかでも黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせた圧倒的なインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズとなっている。

本展は、塩田千春の過去最大規模の個展となる。副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを、他者にも伝えたいという作家の思いが込められている。大規模なインスタレーション6点を中心に、立体作品、パフォーマンス映像、写真、ドローイング、舞台美術の関連資料などを加え、20年にわたる活動を網羅的に体験できる初めての機会となるだろう。

塩田千春は現在闘病中だ。しかし、「死と寄り添いながらの辛い治療も、良い作品を作るための試練なのかもしれない」と考えるようになったという。

展覧会が好きでそれだけが生きがいでやってきた塩田。「不在のなかの存在」を一貫して追求してきた彼女の集大成となる本展を通して、生きることの意味や人生の旅路、魂の機微を実感できることだろう。