展覧会案内ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
ゴッホ展
響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
フィンセント・ファン・ゴッホ 《夜のプロヴァンスの田舎道》
1890年5月12-15日頃
油彩、カンヴァス 90.6×72cm クレラー=ミュラー美術館蔵
©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands
東京都美術館 企画展示室
東京都台東区上野公園8-36tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
2021年9月18日(土)~12月12日(日)
※月曜・9/21(火)休室
※ただし、9/20(月・祝)、11/8(月)・22(月)・29(月)は開室
9:30〜17:30
※入室は閉室の30分前まで
観覧料:一般2,000円 大学生・専門学校生1,300円 65歳以上 1,200円高校生以下無料(日時指定予約必要)
※日時指定予約制。詳細は公式サイトへ
展覧会公式ウェブサイト:https://gogh-2021.jp
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の芸術に魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)。ヘレーネは、画家がまだ評価の途上にあった1908年からおよそ20年で、鉄鉱業と海運業で財をなした夫アントンとともに90点を超える油彩画と約180点の素描・版画を収集した。ファン・ゴッホの芸術に深い精神性を見出したヘレーネは、その感動を多くの人々と分かち合うべく、生涯にわたり美術館の設立に情熱を注いだ。
本展では、クレラー=ミュラー美術館からファン・ゴッホの絵画28点と素描・版画20点を展示。新印象派の影響を色濃く見せるパリ時代の《レストランの内部》、黄と青の対照がまばゆいアルル時代の《種まく人》、糸杉を描いたサン=レミ時代の傑作《夜のプロヴァンスの田舎道》などで、その初期から晩年までの画業をたどる。
また、ミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの作品20点もあわせて展示し、ファン・ゴッホ作品を軸に近代絵画の展開をたどるべく築かれた、ヘレーネの類まれなコレクションを紹介。
さらに、ファン・ゴッホ美術館から《黄色い家(通り)》を含む4点を展示し、20世紀初頭からファン・ゴッホの人気と評価が飛躍的に高まっていく背景にも注目する。