白雲深処 范一夫 山水画集

中国の伝統絵画の手法と西洋の絵画理論を融合させ、新時代の水墨画の可能性を拓く気鋭・范一夫。
父である中国画大家・范曾氏に師事、中国画の基礎を固め、二十代で日本留学後、パリに定住、同地にて制作を展開。
東西の文化を一体とし昇華させるその山水画世界は、中国国内はもとよりヨーロッパでも高く評価されている。
本書は、次代の中国画を担うと目される画家の20余年の軌跡をたどる、日本で初めての作品集である。

范一夫（ファン・イーフー）
1963年北京生まれ。父である中国画大家・范曾に師事し、中国画の基礎を固める。88年より日本に留学し東洋美術史を学んだ後、90年代よりパリに移住、同地にて制作。中国と西洋に精通した視点から、両洋を融合させた山水画の発展を模索、展開する。
トゥーロン・アジア美術館、中正紀念堂、深圳美術館、中国美術館など世界各地で大型個展を開催。中国国内はもとよりヨーロッパでの高評を博し、次代の中国画を担う存在と目されている。