書を知りたい

書を知りたい

財前 謙・著

判型:A5判 変型
頁数:160頁
定価:2,420円
本体:2,200(税別)
発刊:2026年10月27日

ISBN : 978-4-87586-764-7

書の「わからない」を解きほぐす一冊。

「書に興味はあるけれど、どのように鑑賞すればいいのか、わからない……」
そんなあなたの、書の「わからない」をときほぐします。
「読めないのは当然」「お手本が絶対じゃない」など目からウロコの書道論から、作品を味わう勘所にさまざまな角度から光を当てる「書を知るための十ヶ条」、書聖・王羲之や三筆・空海らの人物像に名跡から迫る「筆跡に人間ドラマあり」まで。鑑賞の妨げになる先入観を取り払い、本当の意味で書がわかる、楽しめるようになる「みる眼」を育てる一冊です。

【目次】
はじめに

第一章 書とはなんだろう
 書の定義
 手で書かない時代
 スマホが教えてくれた
 「手」はhandだけじゃない
 伝達のためのツール

第二章 手書きから印刷へ、そしてデジタルへ
 文字をとりまく環境の変化
 書体の変遷
 進化する文字
 読めないのは当然
 印刷普及の影響

第三章 お手本が絶対じゃない
 学校の「書写」の授業
 字には元来、大小があった
 行の中心を揃えない
 「書写」の本末転倒
 正解はひとつじゃないぞ

第四章 近代書道カラオケ論
 唐様で書く三代目
 カラオケ書道
 近代書道の実と虚
 邯鄲の歩み

第五章 書を知るための十ヶ条
 一 明瞭コソ書ノ本願ト知ルベシ
 二 書体ノ勘所 違ハザルベシ
 三 中鋒ノ極意ヲ覚ルベシ
 四 平易ヲ単調ト混同スベカラズ
 五 筆圧ヲ読ミトルベシ
 六 墨色ノ五彩ヲ味フベシ
 七 タダ一回限リノ表現ナルベシ
 八 情ノ溜リヲ察スベシ
 九 詩文ト筆者ノ距離ヲ測ルベシ
 十 神ヲ以テ会スベシ

第六章 筆跡に人間ドラマあり
 書聖はいつもビョーキです
 弘法の筆は誤りばかり
 失態転じて名跡となる
 ただただ、あはれなり
 東坡の偽装工作

第七章「AI(アイ)がいちばん」か?
 デジタル時代の書
 手で書く理由

あとがき

 

財前 謙(ざいぜん・けん)
1963年大分県生まれ。第一回『墨』評論賞大賞。白川静漢字教育賞特別賞。著書に『日本の金石文』(芸術新聞社)、『手書きのための漢字字典(第二版)』(明治書院)、『字体のはなし ― 超「漢字論」』(明治書院) など。早稲田大学教育 総合科学学術院 講師。

判型:A5判 変型
頁数:160頁
定価:2,420円
本体:2,200(税別)
発刊:2026年10月27日

ISBN : 978-4-87586-764-7