アナムネシスの光芒へ─幻景綺論

アナムネシスの光芒へ─幻景綺論

相馬俊樹・著

判型 : B5変型判 上製
頁数 : 228頁
定価 : 3,850円
発刊 : 2016年9月28日

ISBN : 978-4-87586-495-0 C0071

現代の幻想美術の粋を語り尽くす古代宗教がふんだんに有していた、残酷でエロティックなまさに前近代的、しかし根源的な精神宇宙と、神の猿もしくは神のけだものとしての人間の野生の欲動を、相馬俊樹は各々の美術家の作品にことよせ、甦らせ、読者のうちに発現させようと煽動する。

秘教の想起(アナムネシス)へと導く魅惑の幻想美術世界。
日常のまどろみに亀裂を生じさせ、覚醒をうながす神秘の鍵を現代作家の作品群の中から探る。

画家・版画家・写真家など、幅広い分野の人気作家から気鋭の作家16名の作品を収載。
山本じん/成田朱希/多賀 新/今 道子/建石修志/池谷友秀/清原啓子/中村 ?/箕輪千絵子/瀬戸 照/山下陽子/亀井三千代/池田俊彦/二階武宏/藤田典子/マサミ・テラオカ

*アナムネシス(anamnesis)想起説
プラトンの認識論的理論で使われる概念。「『学ぶ』『探求する』と呼ばれているものは、すでに獲得しながら忘れていた知識を想い起すこと(アナムネシス) に他ならない。
プラトン『メノン』

【プロフィール】
相馬俊樹(そうま・としき)
1965年生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。
美術評論家。

判型 : B5変型判 上製
頁数 : 228頁
定価 : 3,850円
発刊 : 2016年9月28日

ISBN : 978-4-87586-495-0 C0071