読書の教科書 精読のすすめ
頁数 : 224頁
定価 : 1,760円
発刊 : 2019年6月19日
ISBN : 978-4-87586-563-6 C0095
速読、多読がしっくりこない方々へ 「精読」で読書の基礎体力をつけませんか?
精読の理論と実践を紹介する
ありそうでなかった読書指南書です。
目次
第1部 読書とは何か
01 本の読み方のいろいろ——精読のすすめ
02 読書とは何か
03 読書の楽しみはどういうものか——実用の読書、娯楽の読書
04 読書とアタマのはたらき——「コトバのアミ」と読書
05 本とは何か——何を読むのか
06 本の種類と読み方のちがい——四つの読書法
07 黙読か、音読か
08 いつ、どこで、だれが
第2部 基礎編 文を読む
01 ダイ・ドドナ・ドドナの読み取り
02 文の区切り方——「首」と「くさび」
03 「単位文」と文の組み立て——重文と複文
04 主部と述部との読み取り——中島敦「山月記」
05 項目の読み取り——エミール・ファゲ『読書術』
06 文を声に出して「読む」——室生犀星「女ひと」
07 翻訳本を添削して読む——ランガー『芸術とは何か』
08 文章展開のちがいを読み分ける——文章展開の四種類
第3部 応用編 文章を読む
01 日本国憲法「前文」を読む——文構造の読み取り
02 文章表現の読み取り——「ニュースピーク」の原理
03 文学文への想像力——若山牧水の紀行文
04 比較・対象の読み取り——二種類の「原因」とは
05 文章の展開の読み方——オルテガ「芸術の非人間化」
第4部 読書の「道具箱」
01 読書のための印つけのポイント
02 ページへの印つけ
03 索引のつくり方
04 指と定規で本を読む
05 「しおりメモ」を使う
06 音読のリズム——2音ないし3音区切り
07 接続語の論理のはたらき——十一通りの接続語
08 短い論理語の読み方——並列の接続語のはたらき
09 読書のためのカテゴリー——文章理解のものさし
10 コトバとコトバを考える——六通りの相互関係
11 読書の速度を測定する
12 読書能力とはなにか——読書能力のレベル
【プロフィール】
渡辺知明(わたなべ・ともあき )
朗読指導者・コトバ表現研究者。1952年、群馬県桐生市生まれ。法政大学卒業後、日本コトバの会に入会、コトバについて研究と指導を続ける。現在、コトバ表現研究所所長、日本コトバの会講師・事務局長、表現よみオーの会代表。著書は『朗読の教科書』(パンローリング社 2012年)、『表現よみとは何か 朗読で楽しむ文学の世界』(明治図書 1995年)、『文章添削の教科書』(芸術新聞社 2015年)、『放し飼いの子育てやる気と自立の教育論』(一光社 1994年)。編集執筆に『コトバ学習事典』(一光社 1988年)、表現よみ録音 CD=夏目漱石『吾輩は猫である』(でじじ 2016年)、表現よみCD 録音と監修『ロシアのクリスマス 物語』(群像社 2006年)。
頁数 : 224頁
定価 : 1,760円
発刊 : 2019年6月19日
ISBN : 978-4-87586-563-6 C0095