荷風の庭 庭の荷風
頁数:348頁
定価:3,300円
本体:3,000円(税別)
発刊:2022年12月26日
ISBN : 978-4-87586-658-9
読み、歩き、観察し、表現する——。庭の草木、変わりゆく川筋や町並みの景観また地理への深き想いを抱いていた永井荷風。この異常とも思える好奇心旺盛な文化人類学者的文学者の深層心理を「理系感覚」という一本の補助線を引いて、新しい荷風の文芸世界を再発見し、堪能する1冊。
▼目次
「まえがき」にかえて
第1話 〝理系感覚〟という一本の補助線を引く
第2話 軽視されてきた荷風俳句に言及の二人
第3話 江戸の漢文、漢詩は歳時記あり名所案内あり
第4話 庭箒(にわぼうき)の〝独占使用権〟を主張した二人の庭癖(フェチ)
第5話 荷風や柳田國男に愛読された『林園月令』がなぜか……
第6話 江戸末期は大名から庶民に至るまでの大園芸ブーム
第7話 知る人ぞ知る〝好色閨中写真技師〟荷風散人
第8話 荷風俳句の評価に強力な助っ人現わる
第9話 日夏耿之介と加藤郁乎が荷風俳句評価の狼火(のろし)をあげる
第10話 芭蕉一辺倒では江戸俳諧の再評価は不可能
第11話 荷風──貪欲な博物学者にも似た横顔
第12話 『日和下駄』にナチュラリスト荷風を見る
第13話 老樹のリストアップにも〝記録魔〟の本領発揮
第14話 測量による近代的地図より江戸絵図を重用したわけは
第15話 街を幻視するロマンと鋭利な文明批評の複眼をもつ
第16話 『日和下駄』は真摯な警世の書でもある
第17話 隅田川の変貌ゆえ、足はやむをえず小松川に
第18話 深川から小名木川へ。荷風の散歩力に舌を巻く
第19話 東京空爆、「偏奇館」を焼失。散人、市川と出合う
第20話 ここに至って『荷風随筆』全五巻を手にする
第21話 吉田健一と荷風 庭における廃墟願望
第22話 「憂き事を忘れるためには花を愛することがなにより」
第23話 散人、生涯、落葉を愛するの記
第24話 故園、秘園、そして廃墟としての「荷風の庭」
「あとがき」にかえて
坂崎重盛(さかざき・しげもり)
1942年東京生まれ。千葉大学で造園学・風景計画学を専攻。横浜市計画局に勤務。退職後、編集者、エッセイストとして活躍。著書に『超隠居術』『東京本遊覧記』『TOKYO老舗・古町・お忍び散歩』『神保町「二階世界」巡り 及び其ノ他』『「秘めごと」礼賛』『東京煮こみ横町評判記』『ぼくのおかしなおかしなステッキ生活』『浮世離れの哲学よりも浮世楽しむ川柳都々逸』および『「絵のある」岩波文庫への招待』『粋人粋筆探訪』『元祖・本家の店めぐり町歩き』(三著とも弊社刊)。近著に『季語・歳時記巡礼全書』。
頁数:348頁
定価:3,300円
本体:3,000円(税別)
発刊:2022年12月26日
ISBN : 978-4-87586-658-9




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